2022年8月20日(土)帝人ヘルスケア株式会社主催のオンラインセミナーに、当院から理学療法士の長田豊が演題発表を行いました。テーマは「痙縮治療について~生活期の課題を医療へ~」で、当院で行われている脳卒中片麻痺の後遺症への痙縮治療の現状報告をさせて頂きました。
当院では、入院中(亜急性期)から在宅生活(生活期)の患者様に対して、脳卒中後の後遺症である手足の痙縮に対して治療を行っています。運動麻痺のある手足にピンポイントで注射し筋肉がやわらかくなったところでリハビリを行うと、その効果が高まることが期待されます。以下のデータ(令和4年は6月までの件数です)が当院の治療実績です。
当院の痙縮治療を行う目的は、以下の通りで、それぞれ治療目的が異なるため、患者様とご家族に目的と期待される効果を検討しながら、治療を行っています。
「痙縮治療の目的」
① 手足の筋肉がやわらかくなり、動かしやすくなる
② リハビリテーションが行いやすくなる
③ 関節が固まるのを防ぐ
④ 筋肉の痛みをやわらげる
⑤ 介護負担軽減につながる
痙縮治療で重要なことは、生活目標をご本人とご家族で共有することと、その後の定期的なフォローになるので、患者様の利便性を高めるために、必要な体制作りを続けていきたいです。