放射線部

当院放射線部では、「わたくしたちは、患者様の意見を取り入れ、患者様の満足するサービスを提供します」を理念として、常に患者様の身になった医療の提供が出来る様に努力しています。

放射線部検査機器のご紹介

放射線部では一般撮影、透視検査、CT、MRI、骨密度測定(DEXA法)を行っています。画像はすべてデジタル化され、院内画像配信システム(PACS)によるモニター診断を行っています。

1.5T MRI

GEヘルスケア製 1.5T(テスラ)Brivo 355

MRI-a600
マグネットは磁場強度(MRIは強い磁石と電波を使って人体からの信号を受信して画像をつくっています)が1.5テスラ(1テスラ=10,000ガウスで初心者マークなどに使われるシートタイプのマグネットは約300ガウス)の高磁場装置となります。磁場が強くなることによって様々な画像を得ることができ、特に急性期の脳梗塞や腫瘍などの検出率の向上が期待されます。

MRI-b600
また頭部はもちろん腹部の血管なども造影剤を使用せずに描出する事ができますので、今まで以上に質の高い画像を提供する事が可能になります。頚椎・胸腰椎など整形系の画像も高磁場ならではの高画質により、診断能が向上いたします。磁場強度が強くなり画質は向上しますが、高磁場であるために注意が必要な事もあります。検査室内には基本的に金属の持ち込みができません。
強い磁場によって金属が引きつけられて思わぬ事故が発生する可能性があるためです。当院では全職員対象に行っている医療安全研修会で、強磁場MRI装置の安全管理について研修を行っています。撮像を行う診療放射線技師はもちろんスタッフ全員で安全管理についての情報共有を行い、安全で質の高い検査・医療の提供に努めています。

64列MDCT

GEヘルスケア製64列マルチスライスCT Revolution Maxima

64列マルチスライス型CTとなります。この64列マルチスライス型CTでは0.625mmの厚さのデータを一度に64枚撮影することができます。薄いスライス厚で撮影ができる事による診断能の向上と、広い範囲を短時間で撮影できるといったメリットがあります。

CT-b600
また1度撮影を行うと0.625mmの細かいスライス画像から様々な断面画像や3D画像を作成できます。そのために再撮影を行う必要はありません。また、被ばく線量を低減するためのソフトウェアも搭載されていますので、より少ないX線量で検査が可能です。

PACS

富士フィルム製

画像診断機器の性能向上に伴い、画像診断や画像管理をモニターで行うPACS(パックス)システムも導入されました。今までフィルムによって画像診断・管理を行ってきましたが、パソコンによる画像管理・診断になります。X線写真やCT・MRIの画像はデジタルデータのため、パソコンを用いたデジタル管理を行う事によって、過去画像との比較や画像の再現性、保管スペースの節約といったメリットが期待されます。

骨密度測定装置

日立アロカメディコ

DEXA-600
腰椎・大腿骨頸部・橈骨の3部位が測定可能です。腰椎・大腿骨頸部といった直接骨密度の低下が問題となる部位を測定する事により、正確に診断・治療ができます。
検査は腰椎の場合も大腿骨頸部の場合も数分間仰向けに寝た状態で測定を行い、検査による痛みなどはありません。

骨粗鬆症の専門健康診断 骨ドックについて

骨粗鬆症の診断と治療

  1. 骨粗鬆症は、もはや恐れる病気ではなく、早く発見して、早く治療すれば、良くなる病気です。
  2. 骨粗鬆症が原因で、背中、腰が曲がってきても、3人に2人は、じわじわ生じる背骨の骨折なので、痛みが無いと言われています。そのため外国では、 「静かな カルシウムの泥棒」 と説明されています。
  3. 骨粗鬆症を放置すると、転倒した時に骨を折りやすく、入院・手術が必要になると、苦痛が生じるだけでなく、個人的にも社会全体でも費用がかかり、治療が良くても、 歩行能力が下がりがちになります。
  4. 骨密度測定は手首の骨に弱いX線をあて、カルシウム量で、若年成人の平均に対し何%、同年齢の平均に対して何%かが測定されます。
  5. 脊椎X線撮影では、脊椎(せぼね)の変形の有無・程度が分かります。
  6. MRI検査では、磁力により骨の内部の強度の強弱、脊髄と足へ行く神経の通る、背骨のトンネルの幅が広い狭い、椎間板の軟骨の突出や、後ろの黄色靭帯の肥厚の有無、脊髄や足へ行く神経の圧迫の有無がわかります。
  7. 人間は腸よりカルシウムを吸収し、尿へカルシウムを排泄しています。従って、胃腸や腎臓の機能も骨密度に影響を与えます。血液検査で、血液中のカルシウム、リン、骨由来のアルカリフォスフォターゼという酵素、骨吸収マーカー(骨のやせが早い年齢では上昇する)も、測定可能です。さらに、一日の尿を自宅で貯めて検査すると、骨密度を左右する塩分摂取量(血圧にも影響)や、たんぱく質摂取量(老化に影響)もわかります、その結果、毎日の食事の栄養指導が受けられます。

骨粗しょう症は比較的簡単に診断することができますし、治療も可能です。骨粗鬆症のリスクを減らすために、あなたの生活スタイルをどう変えれば良いか、当院の専門医にご相談ください。

専門医:小林 茂男

骨ドックコース

骨密度測定(DEXA法)、専門医による説明
骨密度測定(DEXA法)、血液・尿検査、専門医による説明
C 骨密度測定(DEXA法)、血液・尿検査、脊椎X線・MRI検査、専門医による説明

※専門医、小林茂夫の診療日は 毎週金曜日です。

他院からのCT,MRI,骨密度測定などの検査依頼を受け付けます。
先ずは下記までお気軽にお問い合わせ下さい。
電話 026-234-1281(代表)